☆彡 ロボット時代の創造 株式会社ロボガレージ代表 高橋智隆氏講演 東京大学先端研特任准教授
今時代は、ロボットが世界的な
注目を集めている。この流れは、愛知博覧会以来の注目だ。
株式会社ロボガレージ 高橋智隆代表の創造するロボットのコンセプトは、明確だ、即ちヒューマノイドロボットなのだ。
そのヒューマノイドロボットを先行投資して、先に制作してから世に問ふ形をとっている。
その方が、コンセプトに賛同したクライアントのみが打診するからだ
つまり、自分の考えを変えるような大企業の下請け的な業務や仕事の依頼が来なくて良い
高橋智隆氏が立命館大学産業社会学科を卒業した頃は、まさにバブル絶頂期で就職にあふれる学生が多く生まれた時代なのだ
子供時代に鉄腕アトムに影響を受けた世代なので将来はロボット作りを目指していたのだが、学生時代には、釣りのルアー製作や車いじり等に明け暮れた
そしていざ、企業への就職活動となったが第一希望の釣り関係の企業の最終面接まで残ったが採用されなかったのである。
普通の人ならば、そんな時は別の会社を受けるのだが、高橋智隆氏は少し違ったのだ。予備校に1年間通って、見事京都大学工学部に合格して、あくまでも独自のロボット創りを目指すことになる。
京大在学中は、時間的に余裕ある学生生活の中で電磁吸着式歩行ロボットをプラモデル型ロボットに組み込んで複雑な制御無しで二足歩行が可能なロボットを製作した。
出来たロボットを京大の知的所有権担当に相談すると特許申請となり、更に企業に売り込んで商品化を目指したのだ。
この功績が認められて京都大学内入居ベンチャー第一号となってインキュベーション室に入り、本格
的にビジネス化をはかるのである。
これが株式会社ロボガレージのスタートとなった。
今から10年前の事であった。それからは会社の売上などを順調に伸ばすことが出来ている。
高橋智隆氏の会社は、創業当時から一貫して一人で全てのモノづくりを行う。
スタッフは、雇用しないのである。折角の面白いロボット作りを社員に任せるなんて考えられないと言う。
これまでに創造したヒューマイノイドロボット数は、約30種類を超える。
高橋智隆氏のロボット創りに設計図は無く、アナログ思考にこだわる。
設計図の弊害としてX,Y軸などが基準になってしまい冗長な設計に成ってしまうからだ。
平均化されたモノづくりを嫌い、尖るモノづくりを目指す為だ。
大企業の組織(ヒラルキー)には、組み込まれないモノづくりにこだわる。
組織は、人材が多く一見良く見られがちだが、実は階層構造の悪いパターンに陥りがちで基本のコンセプトが失わるのだ。
組織では、上司の意見でコンセプトが変化し易いのだ。どんなに良いコンセプトでも企業のトップである社長が口出しすると誰も逆らえないから、折角の独自性がそこで消失するからだ。
高橋智隆氏は、ロボットのデジタル回路設計やプログラムはアウトソーシングしているのだ。あくまでもデザインに特化したモノづくりなのだ。
ロボットの形状は、曲面が多く、小職は3Dプリンタによる光造形で製作しているものと思っていたが、CAD図を作らず、全て木型を制作して樹脂材を真空成形方式で自分で製作しているのだ。
ただ、薄い成形品では強度的に心配があるのでカーボンファイバーと組合せている。
左写真は、創刊号が13万部売れた雑誌で製作する「ロビ」だ。
「ロビ」は、ロボットを売りながら開発も同時進行と語る高橋氏だ。
「ロボ」を完成するには、全部で70号まで買う必要がある。
その価格合計は、¥14万円になると言う
一般の消費者は、「ロビ」を14万円では絶対に買わないが、本の付録形式ならば買ってしまうので「ロボット販売に雑誌付録は有効」だ。
今、世界に向けて発信する時だ。
スーパーカーは、イタリア
ファッションは、 パリ
ロボットは、日本
15年前にPCや携帯電話が今日の状態になることや一般的に使用されることを誰が予測出来たのか?
ロボットは、まさにこれに匹敵する。
今後様々な製品、サービスの未来がロボットと密接に関係していくと熱く語る。
ラスベガスのグランドキャニオンで見事500mを登りきったエボルト君のココだけの話を聞かせてくれた。
ロボットは、万が一を考えて全部で5台製作して現地に持って行ったらしい。
ところが、全部途中で故障して最後の1台でやっと登頂に成功した。
ハラハラどきどきだったらしい。CM制作費用は、1億円位のお金が動くらしい
ヒューマノイドロボットなど家庭内で使用するものは、小型が必須なのだ。安全性を考えるからだ。
大型ロボットは、期待値が大きく、どうしても「イワンの馬鹿」状態だ。
小型ロボットは、安全だ。
打倒Googleグラス!!
頑張れ ロボガレージ 代表 高橋智隆さん
応援しています。
>>本日の講演を有難う御座いました。大変笑わせて頂きました。良い人ですね!